【ストリートライブ考 〜投げ銭について〜】

昨日、『投げ銭』について書いてください、とのメールがありましたので書いてみます。

ながい文になりそうなので、こちらの日記のほうに書くことにしました。

ストリートライブを始めたころは、看板とCDを置いてあるけだけで、投げ銭用のかごは置いてありませんでした。
つまり僕が「歌うこと」にお金を払うひとがいるとは思ってなかったのです。

ストリートライブを開始して間もないころ、ある酔っ払いの男性が僕に近寄ってくると、いい歌いい声、と耳打ちして、CDのラックに100円玉を入れてってくれました。
これがはじめての『投げ銭』です。

CDを千円で買うことはできないけど、いまのあなたの歌にわたしの気持ちを払いますよ、という自由な善意の気持ちが『投げ銭』だと思っています。

僕の歌にお金を払ってくださる方がいることがわかり、僕はストリートマジシャンのMr.Tさんに相談しました。
Tさんは、投げ銭用のかごを置いたほうがいいとアドバイスしてくれました。
それから僕は100均に行き、投げ銭用のかごと敷き物のハンドタオルを買ってきて、置くことにしたのです。

最初は半信半疑ではじめた投げ銭かごの設置でしたが、ほどなく自然と投げ銭が入るようになり、なくてはならない道具になりました。

ときどき、投げ銭っていくら払えばいいんですか?と聞かれるので、
お気持ちで、と答えると、余計にわかりませんと言われます。
たしかに『投げ銭』に相場や決まりはなくて、いくらいくらです!とハッキリ額を言われたほうがわかりやすいのかもしれません。

僕が『気持ちで』と言うのには二つの理由があります。
ひとつは、そのままの意味で、あなたがいま払える、払いたいと思った金額でお願いします、というもの。

もうひとつは、僕はひとの『気持ち』ほど高いものはないと思っているので、こちらからわざわざへりくだった、自己評価の低い金額を言いたくないと思っているのです。

以前、こんなことがありました。
ストリートライブである大手自動車メーカーの支店長に気に入っていただき、会社の送迎会の余興に来てくれないかという依頼をいただきました。
そのときにギャラの話になり、僕はあえて、いりませんと答えました。
つまり、ストリートライブと同じ方法でいこうと考えたのです。
ギャラ制ではなく、ナマの『投げ銭』方式でいこうと。

当日45分の生声生歌のステージを終え、僕は支店長さんに投げ銭かごを託しました。
支店長さんおよび、僕の歌に感激した方々が、投げ銭を募ってくださり、1万5千円の投げ銭が集まりました。

もし最初に自己申告のギャラを言ったとしたら、僕は5千円〜1万円で、と言ったと思います。
つまり『投げ銭』以下になっていたということです。
自己評価(お金もふくめて)はとてもたいせつなことだし、しっかり把握しておく必要があります。
でも、最終的に評価してくださるのはお客様であり、その可能性に自分でフタをするのはあまりにもったいないことです。

こんな経験などから、僕はお客様の『気持ち』の値の高さに気づき、お気持ちで投げ銭をお願いするようになったのです。

でも何度も言いますが、本当に聞いてくれた方が払いたいと思った感覚、気持ちでうれしいんですよ。
というのも、僕は投げ銭はボーナスみたいなものだと思っているからです。
あればうれしいし、なくても特に不満はありません。
がんばった結果、お客様が満足した結果、自然とついてくるものでしょう。

最後にいちばん忘れられない投げ銭について書いて終わりにします。

その日のストリートライブはとてもとても疲れていて、歌い終えるころには僕はその場にへたり込みそうになるくらいでした。
なんとか道具のあと片付けをしていると、三人組の女性が声をかけてきました。

いつも僕が歌うのを帰り道に見ているらしく、『青空』聞いてますよ!とのことでした。

普段ならすぐさまギターを準備しなおして、『青空』のリクエストに応えるのですが、僕はあまりに疲れきっていて、お礼を言うのが精一杯でした。
でも、また聞きに寄ってください、おやすみなさいと言いながら、僕は残りのちからを振りしぼって、彼女たちに満面の笑顔をおくりました。

と、ひとりの女性が駆け寄って僕のもとに戻ってくると、これ置かせていって!とギターケースになにかを押し込みました。
見てみると、折りたたまれた千円札が2枚ありました。

僕は呆然とそのお金を見つめながら、なにかがわかったような、泣きたくなるような気持ちになりました。

『投げ銭』がなにかということはわかりませんが、あの2千円のことを思い出すとき、ひとのこころになにかを届けるということがどういうことなのか、その感触をわすれてはいけないなと思っているのです。

【1000回ストリート日記】〜785回目〜

【ストリートライブ 小話】
〜785回目〜

昨夜のストリートライブのこと。

『カーディガン』を気持ちよく歌ってたら、足元がフラフラの酔っ払いの年配の男性がやってきて、なにか言いたそうです。
話を聞いてみると、歌に心がこもってない、とのこと。

僕はそうは思わないので、そうですかね?と真顔で問い返すと、勝手なこと言ってゴメンね!と言ってすぐに去って行きました。

以前はクレーマーの話にも耳をかしてたのですが、今は不本意だったり理不尽だと感じたら、つっぱねることにしています。
よろしゅうです☆

気を取り直して、『白昼夢』を歌ってたら、続けざまに3人の方が投げ銭してってくれました^ ^
最後の方は戻ってきて、お札を入れてくれましたよ!
どうもありがとうございます。

そのあと『Reborn』を歌ってたら、陽気なお兄さんがやってきて、シャツの胸ポケに投げ銭をしてってくれました!
どうもありがとうございます^ ^

ストリートライブの教訓なのですが、

『同じことをやっていても、
僕をを良いと言うひとがいるし、僕を悪いと言うひともいる。
どちらもただしいけれど、僕は良いと言うひとに向き合って歌っていく』

どうかみなさん、がんばっているのなら、自分を信じてあげて、その調子でがんばってください。
賛否はあって、あたりまえ。

あなたをすばらしいと言ってくれるひとは、かならずいます。
そんなひとのために、がんばりましょうよ!

最後まで読んでいただき、どうもありがとうございます!

おしまい☆

【1000回ストリート日記】〜731回目〜

みなさん、いかがお過ごしですか。
最近セブンイレブンのカフェラテにハマってます^ ^

昨夜のストリート・レポートです。

最近ストリート・レポートがご無沙汰だったので、ちゃんとストリートやってるのか?と心配された方もいるかもしれませんが、毎晩コツコツ歌ってます^ ^

今年に入ってから、曲のレパートリーをほぼオリジナル曲だけでやっているので、わかりやすい写真とかネタはさほどありません。

でも、着実にCDが売れ、反応をもらえているので、このままオリジナル曲中心のレパートリーで推していこうと思ってます。
カバーはリクエストがあれば歌いますよ♪

オープニング『新話』を歌ってると、若者の集団がやってきて、なぜだか投げ銭カゴの前にひざまずくと、あらん限りの小銭をジャラジャラと入れてくれました^ ^
そして、がんばってください!と次々に握手して去っていきました。
なんか唐突な元気と投げ銭をありがとうございました!

『きっと、ずっと』を歌ってると、なつかしい顔が目の前にありました!
まだ1000回ライブの回数が二桁のころからのお客さんEさんです。
とても久しぶりの再会で、Eさんは大学を卒業され、今は就職して引っ越したのだそう。
僕はさわやかで気持ちいいEさんが大好きで、会えるだけでうれしくなるのです^ ^
またゆっくり立ち寄ります、と終電を急ぐEさんは去っていきました。

そろそろ最後にしようと『Reborn』を歌いはじめると、中年のカップルの方が足を止めてくれました。
『Reborn』の終盤、どういうわけだか、二人はキスをし始めました^ ^(そんな歌かな?)
次はいちばんいい歌うたって!とのアンコールがあり、『sea』を歌いました。
いい歌だね〜と投げ銭をくださり、去っていくのかと思いきや戻ってくると、ふたりのためにもう一曲ラブソングを歌って!とのことで、『糸』を歌いました。
とても喜んでくださり、さらに投げ銭を入れてくれ、やっと満足して立ち去りました。
どうもありがとうございました!

今夜は雨でしたが、あまり寒くもなく、いろんなひとたちに会えた楽しい夜でした。

最後まで読んでいただき、どうもありがとうございます(^-^)

おしまい☆

【1000回ストリート日記】〜719回目〜

みなさん、あけましておめでとうございます!
今年もストリート日記、よろしくお願いします^ ^

昨夜のストリート・レポートです。

昨夜もまだ街は正月モードで、店の閉店時間は早く、ひともゆったり行き来しています。
相変わらず、ストリート・ミュージシャンは僕しかいません^ ^

すこし早めに現場に出向き、セッティングしました。
セッティングしてると、若者グループが通りかかり、まだ歌ってもいないのに、ご縁がありますように!と5円玉を投げ銭していってくれました^ ^
なんとも粋なことをしてくれますね!
とてもうれしくなったし、気持ちにはずみがつきました。

さぁ、歌うぞ!
と歌いはじめると間もなく、酔っ払いがゲーゲーやりながら通り過ぎていき、いきなり場所移動するハメに。。。

荷物を移動して、セッティングし直して、再スタート!
『新話』でいきなり投げ銭がきました。
場所移って、正解だったかも。

『My way back home』を歌ってるとド派手な和服の女性が立ち止まり、話しかけてきました。
この歌は、オリジナルの歌ですか?
女性はベリーダンスをやってる方で、ストリートパフォーマンスのことや、エジプトに住んでいたことなどを話し、メアドをたずねて、去っていきました。

ラストの曲と思い『白昼夢』を歌ってると、女の子を抱っこしたお母さんがやってきました。
歌い終えて、ありがとうございます!と声をかけると、この子さっきまで泣いてたんだけど、歌を聴いたら泣きやんじゃった!のだそう。

よかったら、もう1曲歌いますよ!なにがお好きですか?とたずねると、バンプとか銀杏とか、とのことだったので、『天体観測』を歌うことにしました^ ^

『天体観測』を歌ってると、女の子もお母さんもご機嫌で、ひともたくさん集まってきました。
♪僕は元気でいるよ〜 心配ごとも少ないよ〜

投げ銭をジャラジャラといただき、最後はみんなでパチリ。
たのしい時間をありがとうございました^ ^

もうすっかり正月気分は吹き飛び、2018年が始まった、という感じともちがい、またこうやって当たり前のことをコツコツコツコツやってくんだなと肚に落ちました。

今回も最後まで読んでいただき、どうもありがとうございます(^-^)

おしまい☆

【1000回ストリート日記】〜717回目〜

みなさん、いかがお過ごしですか。
泣いても笑っても、大みそかですね^ ^

昨夜のストリート・レポートです。

昨日の朝、あるファンの方からメールがありました。
いわく、ストリートライブは手が痛くて大変でしょうから、ギター用の【黒い手袋】を送りましょうか?というとてもありがたい申し出でした。
お気持ちはとてもうれしかったのですが、以前手袋をはめて弾いたら、どうにも違和感があって断念したことがありました。
贈り物をムダにしたくはないので、その旨を伝え、お気持ちだけありがたくいただきました。
お気づかい、どうもありがとうございます(^-^)

さて、夜のストリートライブです。
今夜も冷え込みます。

『きっと、ずっと』を歌っているときでした。
見覚えのある外国人の方が正面に足を止めました。
あ、ラファエルさんだ!!
ラファエルさんは、以前ストリートライブでいっしょに『スタンド・バイ・ミー』をプレイしたこともある、イタリア人の凄腕フラメンコ・ギタリストです。
すごく久しぶりの再会でした。

僕が歌い終えるとやって来て、お元気ですかぁ?と笑顔で話しかけてきてくれました^ ^
ここからは、つたない英語と簡単な日本語を交えての会話です。

お正月はイタリアには帰らないのですか?
ーううん、ここ(日本)なんだ。君、手が冷たそうだね?手袋ハメてみない?

そう言うと、ラファエルさんは指先がカットしてある手袋を脱いで渡してくれました。
試しに手袋をはめてみると、とても温かい!
ベリーベリーウォーム!!と僕がよろこぶと、それはキミにプレゼントするよ!とラファエルさん。
ホントに?どうもありがとうございます!
サンキュー・ベリーマッチ(^-^)

じゃあ、この手袋をはめて、アイ・プレイ・フォー・ユーします、ということで、思い出の曲『スタンド・バイ・ミー』を歌いました。
ラファエルさんも動画を撮りながら、聴いてくれました!
本当にどうもありがとうございます、ラファエルさん!
よいお年を^ ^

いやぁ、ホントにあったかいな、この【黒い手袋】・・・
あっ!と僕は今朝のファンの方のメールを思い出しました。
・・・ギター用の【黒い手袋】、おんなじだ。

僕はその温かい【黒い手袋】を見つめながら、きっとあのファンの方の気持ちが通じて、いま僕の手に届いたんだろうなという気がしていました。
もし、僕が朝の手袋を断らなかったら、今夜ラファエルさんに会うことはなかった気がするし、いずれにしろ僕は【黒い手袋】を受け取ることになったんだろうなと納得しました。

そして、ひとの真心のこもった誠意とは、かならずこうして、きっと届くものなのだとわかったように思います。

ラファエルさんの【黒い手袋】は、彼の香水が染みた、よい香りがします。
これからのどんな寒い冬の夜も、この手袋があれば、ひとりではないのだと思えるでしょう。

今回も最後まで読んでいただき、どうもありがとうございます(^-^)

おしまい☆